キャッシュレス決済でお得なカード
キャッシュレス決済の利用が増えてくると、キャッシュレス決済のキャンペーンで特定のクレジットカードだとよりお得になるっぽいことが見えてきます。
携帯電話会社が主導する優遇措置でクレカの勢力図にも大きな影響が出そうな展開です。
キャッシュレス決済の種類を整理
キャッシュレス決済の種類を整理しておきます。
キャッシュレス決済とは名前の通り、現金以外の支払い方法のことを言います。
キャッシュレス決済には大きく分けて、クレジットカード、デビットカード、電子マネーの3パターンがあります。
クレジットカードは支払いに使用してから1カ月、2カ月後に請求が来る後払い方式です。
デビットカードは銀行口座に直結していて支払いをすると即座に口座引き落としされます。
電子マネーは利用する前にまずチャージ(含むオートチャージ)する必要がある前払い方式の決済手段です。チャージのやり方はギフトカード、レジ、ATM、銀行口座、クレジットカードからになります。
電子マネーは非接触型とコード決済型の2つに大きく分けることが出来ます。
端末に近づけて決済する非接触型は交通ICカードやおサイフケータイなどです。
もう一方は、店舗に掲示されたコードを読み取るかスマホ画面のコードを見せて決済するコード読み取り決済型はスマホアプリを利用します。
各キャッシュレス決済で優遇されるクレカは何?
各キャッシュレス決済で優遇されているクレジットカードがあります。
キャッシュレス決済で支払いをするとき、クレカやデビットカードを直接使うよりもチャージして電子マネーで支払うほうがお得になっているケースがほとんどです。
その理由はポイントの2重取り(電子マネーのポイントとクレカのポイント)が出来て、クレカからチャージすると電子マネーのポイントが優遇されるような施策が採用されているからです。
さらに特定のモールではよりお得度が上がるグループ内囲い込みが行なわれています。
スマホ決済トップ5
2019年11月時点でスマホを使った決済のシェアは、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d支払い、メルペイがトップ5を形成しています。
2018年12月に行なわれた「100億円あげちゃうキャンペーン」で一気に知られるようになったPayPayが頭1つ抜け出してます。
トップ5を見てわかることがあります。
それはグループ企業に大きなシェアを持つサービスがあることです。
シナジー効果(相乗効果)がしっかり出ています。
PayPayは携帯電話のソフトバンク、ポータルサイトのヤフーがあります。
楽天ペイは楽天市場、LINE PayはLINE、d支払いはNTTドコモ、メルペイはメルカリです。
いずれも2000万人以上の利用者規模があります。
もう少し言うと、ヤフーはワイモバイル、楽天は楽天モバイル、LINEはLINEモバイルがあります。
メルカリ以外はスマホと直結する携帯電話キャリアと関係が深いことがわかります。
KDDIのau Payはキャンペーン合戦にすっかり乗り遅れてしまった感があって大手携帯電話キャリアの中で唯一トップ5に入っていません。
しかし、KDDIは楽天と2018年11月に包括提携済です。第4の携帯電話会社となる楽天は当初大都市以外はauのLTEローミングを利用する予定で進んでいます。
KDDIと楽天、決済、物流、通信分野における事業協争を推進(KDDIニュースリリース)
囲い込み強化からスマホ決済で優遇されるクレジットカード
スマホ決済の電子マネーに同じチャージしてくれるならグループ企業のクレジットカードや銀行にしてくれたほうがうれしいのは当たり前です。
クレジットカードにしろ銀行にしろ電子マネー以外でも実店舗での支払いや引き落としなどさまざまな利用シーンがあります。
PayPayは、「Yahoo!JAPANカード」とソフトバンクユーザーかワイモバイル利用者なら自動でなれるYahoo!プレミアム会員がポイント付与で優遇されています。
LINE Payは「Visa × LINE Payクレジットカード」を2020年1月から開始の予定で還元率が1%優遇される発表がされています。
楽天ペイは、「楽天カード」で支払うと優遇されます。
d支払いは、「dカード」があります。dカードを常には優遇していません。d支払いはNTTドコモの利用料金と合算して支払うことが出来て料金支払い方法にクレカを選択すればクレカのポイント還元を得られます。還元率がよいクレカを自由に選んで引き落としに利用できます。
メルペイのメルカリはJCBと提携しているので下地はありますが自社ブランドのクレカをまだ発行していません。
結論
PayPay + Yahoo!JAPANカード、
楽天ペイ + 楽天カード
の選択肢です。
※ 2019年11月時点。詳細は各スマホ決済のお知らせを参照してください