後払い決済サービス「Paidy」の仕組みを悪用したフリマアプリ「メルカリ」上の不正行為について公式からお知らせが出ました。
メルカリなどフリマアプリでは手元に商品がない出品は禁止
メルカリやPayPayフリマなどのフリマアプリで出品する場合、手元に出品する商品があることが原則です。
手元に商品がないにも関わらず、激安で売られている未購入の商品に利益を上乗せして出品、アプリで購入されたら実際に激安商品を購入して送るような行為はフリマアプリで禁止行為なわけです。
似たような行為はヤフオク!やAmazon、楽天市場を舞台にして情報弱者をターゲットにギフト配送などの手口を用いて行なわれています。
Aのサイト上で安く売られている商品があることを知らずにBのサイト上でAよりも高額な価格で購入してしまう人がいることを利用した無在庫販売(空売り)と呼ばれる手口です。
後払い決済サービス「Paidy」を悪用したメルカリ出品
今回問題となった不正行為は、後払い決済サービス「Paidy」を悪用した空売りです。
1、手元に商品がない状態でメルカリで出品します(禁止行為)。
2、メルカリで商品が購入されるとPaidyを利用して実際に商品を購入、配送先を購入者にします。
3、購入者が受け取って支払と評価をするとメルカリから出品者に代金が支払われます。
ここまでだったら「?」になっても問題化しなったところです。
その後しばらくしてメルカリで購入した人に対してPaidyから請求書が送られてくるのです。
そうです。
出品者が商品代金を支払っていなかったんです!
出品者はどこかでPaidyを使って商品を購入しておきながら支払いを行なっていないため商品の配送先に対して支払うよう請求が行なわれたわけです。
メルカリで購入した人はメルカリで支払った金額の上に、Paidyからも請求される2重請求の被害に遭ってしまったのです。
Paidy不正に対するメルカリ側の対応
代金後払いサービスPaidyを使ったメルカリが舞台の詐欺行為についてメルカリ側の対応は、
メルカリをご利用のお客さまで、メルカリ上での支払いに加えて、追加の支払いを請求をされたという事例は、現時点で確認されておりません。今後も、お客さまに不当な請求がなされることのないよう、サポートさせていただきますのでご安心ください。
メルカリでは関係各社と連携の上、上記の不正行為を未然に防ぐ対応を進めており、不正な取引に対しては、アカウントの利用制限などの対策を進めてまいります。
出典 メルカリからのお知らせ
となっています。
このお知らせによると、請求書が送られてきて督促されて実際に支払ったという事案の報告はない模様です。
あと勘違いしている人がいるようですがメルカリで選べる支払い方法の「メルペイスマート払い」で起きたことではありません。
手軽に開始できるサービスは悪い人も手軽に悪用できる
最近では身元確認が緩く手軽にサービス利用を開始できるサービスがいろいろとあります。
利用開始までの面倒な手続きがないぶんハードルが低く利用し始めやすい反面、その手軽さが悪い人たちに悪用されたのが今回のケースです。
Paidy(ペイディー)はオンラインショップで最もカンタンにご利用いただける決済サービスです。事前登録やクレジットカードは必要なく、携帯電話番号とメールアドレスのみで決済いただけます
と公式サイトに記載がある通り、後払い決済サービス「Paidy」は携帯電話番号(SMS)とメールアドレスさえあれば利用することが出来てしまいます。
本人バレする情報が少ないために悪用されやすかったわけです。
メルカリ出品されたゲーム機などの購入元に利用された家電量販店は、不正対策がされるまでPaidy支払いでの支払い方法を停止しているみたいです。
フリマで被害を防ぐ方法
フリマアプリで今回のような後払い決済サービスを悪用した行為にあわないためにはどうすればよいのでしょうか。
一部では「評価ゼロや怪しい名前の相手と取引しない」というのが広まっています。
これは後払い決済サービスの件に限らず、出品されている物を購入する際にはプロフィールと評価を確認するのは絶対です。必ず行なってください。
プロフィールには取引上の大切な事項が書かれている可能性もあります。
Paidy悪用の件は、取引相手に住所と氏名の情報が渡ったために起こりました。
フリマアプリでは配送オプションで匿名配送を条件に出来ます。
匿名配送であれば、取引相手に住所や氏名を知られることはありません。
メルカリはらくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便、PayPayフリマはヤフネコ!パック、ゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)で匿名配送できます。
このオプションを必須にして検索しておけば、Paidy悪用みたいな被害に遭うことなく安心です。
後払い決済サービス問題はメルカリだけではない
今回メルカリで正面化した後払い決済サービスをほかのサイト上で空売り(無在庫販売)している業者も活用して出品している可能性がおおいにあります。
メルカリだけの問題とみていると危険があります。
実際に売上金が入金されてから購入代金を後から支払えばよいので、資金なしでかんたんにすぐ出来るビジネス!として指南している者がいると考えるほうが自然です。
Twitter上にはせどりに限らず「受講者は簡単に稼げてます!」と募集しているアカウントが山ほどありますね。
業者がうまく事業できているうちは被害が出ませんが一旦資金がショートしたら今回と同じように請求書が送られてくるかもしれません。
メルカリに限らず出品者の情報や評価を必ず見てから購入するようにしましょう。
公式サイト

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