ホントにPayPayが一人勝ちなのか
PayPayの利用者が1900万人をこえたという発表からPayPayの一人勝ちという一部報道がありました。
本当にそうなのでしょうか。
消費者はコード決済を使い分けている
増税後にもっとも伸びた支払い方法はQRコード決済で、増税前の11.6%から35.7%に伸びました。
そのうち、PayPayが63.8%、LINE Payが29.6%、楽天Pay 28.8%、d支払い 19.7%、メルペイ 18.5%、auペイ 8.0%、ファミペイ 7.6%、その他QRコード決済 6.1%
複数回答 インフキュリオン・グループ調べ
PayPayの派手な広告宣伝効果と大手携帯通信キャリアの一つソフトバンクユーザーならお得度が高くなる点が受けています。
この利用実態をすべて足し算すると182.1%となります。
100%をこえていることからわかる通り、ただ1つPayPayだけを使っているのでなく、複数のQRコード決済を使い分けている人が多いということです。
複数の銀行口座を持ち、複数枚のクレジットカードを所有していることが当たり前のようになにもただ一つのQRコード決済に絞り込む理由が見つかりません。
ポイント還元がある利用店舗を選んでいる
増税後のポイント還元制度が開始になって伸びているのがコンビニです。
増税前と比較して売上高が2割アップしているところもあると言います。
一方で百貨店やスーパーマーケット、ドラッグストアチェーンが苦戦しています。
その差は大手の直営店だと、キャッシュレス決済のポイント還元制度の中小店舗で5%、大手チェーンFC店舗での2%という還元が受けられないからです。
近所に同じ価格で売っている店舗が複数あれば、キャッシュレス決済がある店舗が選ばれるのが必然といえば必然です。
手堅く即時値引きやポイント還元のあるほうが選ばれていることが増税後の売上高の変化に現れています。
キャッシュレス決済のポイント還元制度と独自ポイント還元を併せて使うQRコード決済を選択
QRコード決済サービスはキャッシュレス決済のポイント還元制度とは別にそれぞれ独自のポイント還元制度を実施しています。
さらにキャンペーン期間や特定の店舗だけ上乗せ還元ポイントがあったり、QRコード決済を利用すれば無料で商品がもらえるクーポンがあることもあります。
買い物をするときには、キャッシュレス決済のポイント還元制度と独自ポイント還元を併せてどれだけ還元されるのかが重要になっています。
なかには合わせると10%をこえるポイント還元になっている店舗もあります。
還元まったくなし、0.5%、1%、2%、5%、10%、実にさまざまな還元率になっていて、利用者はどこの店舗でどの決済手段を使うのが一番得をするのか、QRコード決済を使い分けて賢く買い物しています。
そうやって選択して使っている結果、今現在で一番使われているのがPayPayになっているという状況です。
独自ポイント還元率を変えたり7payのような不祥事があれば一気に利用シェアが変わってしまう可能性もあるということです。
どこで何を使えば一番得か調べるのが面倒くさい人向けのアプリやサイトがある
どの店舗でどの決済サービスを使えば一番得に買い物できるのか、毎週のように状況が変わるので調べるのが面倒になってしまっている人も多いのでないでしょうか。
たくさんの店舗が集まったネット通販サイトで商品を検索すると、5%、2%といったキャッシュレス決済のポイント還元率が表示されるようになってきています。
また街中ではリエールファクトリーのスマホアプリ AI-Credit などを利用すると、ポイント還元に参加している店舗の検索や決済サービスポイント還元と合わせた還元率も計算してくれます。
面倒、手間がかかるところには助け船がくるものです。
今はお金を堅実に増やすことが難しい時代です。
出ていくほうの出費部分でしっかりポイント還元を受ければ貯めるのと同様の効果が得られます。
コード決済サービスやクレジットカードを使って賢く消費したいですね。