大手通信キャリアが5Gサービスを開始しました。
新しい5Gスマホのほとんどは、頭脳にあたるCPUにSnapdragon 865を採用しています。
このSnapdragon 865が既存のスマホに採用されているCPUとどれくらいの性能差があるのか、能力を測るAnTuTu Benchmarkの値を用いて比べてみました。
AnTuTuベンチマークでSnapdragon 865採用スマホと他スマホを比べてみた
スマートフォンの性能を測るベンチマークは、AnTuTu BenchmarkとGeekbenchが有名です。
ここではAnTuTu Benchmarkのほうで公表されているランキングを元にして、Snapdragon 865とほかのCPU (SoC)でどれくらい性能に差があるのか見てみます。
ベンチマーク「AnTuTu Benchmark V8」のスマートフォンは、基本的にグローバル仕様機での比較になります。
同じスマートフォン機種でも複数のメモリ容量(RAM)やストレージ容量がありますがもっとも良い性能値での比較になります。
Snapdragon 865と比較対象になっているのは、Snapdragon 855, Snapdragon 845, AppleのiPhoneに採用されているApple A13, A12, A11, A10, A9, HUAWEIのスマホに採用されているKirin 990, Kirin 980, Kirin 970, Kirin 710, Kirin 659になります。
AnTuTu Benchmark Performance Ranking V8
サムスン Galaxy S20シリーズなどに搭載されているSnapdragon 865は、iPhone 11系に採用されているA13より少しだけ性能が上回っています。
1世代前のSnapdragon 855比で約1.2倍の性能になっています。Kirin 990と比べた場合も同じくらいの差になっています。
2世代前のSnapdragon 845搭載機(2018年発売の高性能スマホ)とは約1.5倍の性能差があります。
Kirin 980搭載機とは約1.4倍の性能比です。
Snapdragon 865採用スマホは、2017年9月発売のiPhone 8や2016年9月のiPhone 7 Plusと比べると約2倍の性能があります。2倍違うとスマホゲームではかなりの差を感じるはずです。
2019年の高性能スマホからの買い替えでははっきり体感できるほどの差は感じられないでしょう。
それより以前の2018年や2017年に発売されたスマホからの機種変更ならはっきりと体感できる差を感じられるはずです。