自動車のリモコンキーはとても便利です。
でもここ最近、リモコンキーの便利さを悪用して自動車を盗む犯罪が増加しています。
この記事では自動車を盗難から守る方法について書きました。
被害拡大中の自動車盗難手口「リレーアタック」とは
自動車盗難手口「リレーアタック」とは、自動車のスマートキー(リモコンキー)が発する電波を中継(リレー)増幅して、本当は車のそばにいないのにまるで車のそばにスマートキーを持って立っているかのように誤解させて、ドアを解錠(開錠)しエンジンをスタートさせます。
エンジンがかかってしまえば、スマートキー対応の自動車は走ることが出来ます。窃盗団はそのまま自動車に乗って逃走してしまうという自動車盗難手口です。
基本的に自宅そばでアンテナを持って電波をリレーする係と、自動車の横に立ち操作する係の二人組で構成されています。
プリウス、ランクル、レクサスといった窃盗団にとって価値が高い自動車が狙われています。
リレーアタックは、自宅や事務所だけでなく、公共の駐車場やキャンプ場などあらゆる場所で窃盗の危険があります。
車のドアのロックを簡単に解除できる”スマートキー”。ドアに触れるだけでロックが解除され、エンジンもかけられます。この仕組みを悪用して車を盗もうとする事件が起きていることがわかりました。”リレーアタック”と呼ばれる新たな手口。どう備えればいいのでしょうか。https://t.co/TbGZxABpDc
— NHK科学文化部 (@nhk_kabun) February 3, 2019
【新たな自動車盗難の手口】
「スマートキー」の機能を悪用した自動車盗難の新手口が、国内で初めて確認されました。
車から出る微弱な電波を増幅させ、離れた場所にある鍵まで電波を中継して解錠する「リレーアタック」と呼ばれる手口です。https://t.co/Zblnw016hC pic.twitter.com/BVbvKYmHGZ— 産経ニュース (@Sankei_news) January 29, 2019
被害拡大中の自動車盗難手口「リレーアタック」から愛車を守る方法
自動車メーカーがスマートキー(リモコンキー)をセキュリティアップデートしてくれないかぎり、この自動車盗難手口「リレーアタック」から愛車を守れません。
でも1つだけ方法があります。
電波を中継(リレー)増幅しているということは、その大元となるスマートキーから電波が出なければよいのです。
だからといって、音楽ホールや試験会場、医療機関などで導入されているような、電波を遮断してしまう仕組みは高価で自宅に導入するのはさすがに無理です。
もっと手軽にスマートキーの電波を遮断できる方法があります。
- スマートキーに電源オフがあればオフにする
- 自宅や事務所ではスマートキーを金属の缶の中に入れて蓋を閉める
- パーキングやキャンプ場など屋外ではキーを電波遮断ポーチに入れる
電波遮断ポーチは、もともとは携帯電話やクレジットカードを入れて、不要な電波が出ることを防いだり、セキュリティを高めてスキミングから守ったりするためのアイテムです。
その電波遮断ポーチの中にスマートキーを入れれば、携帯電話と同様に電波を遮断でき、リレーアタックから愛車を守ることが出来ます。