FXで用いられるオシレーターの一つ、ストキャスティクスをMQL4でどう扱えばいいのかを解説します。
ストキャスティクスの関数
MT4 EAのストキャスティクス(ストキャス)が使える関数は、
double iStochastic()
です。
標準で用意されている関数なので、だれでも利用可能です。
この関数で出せるのは、%Dとスロー%Dです。
今どき主流のスローストキャスのほうになります。
%Kは出力できないので、%Kと%Dで行なうファーストストキャスは残念ながら出来ません。
double iStochastic( string symbol, // 通貨ペア int timeframe, // 時間軸 int Kperiod, // %K期間 int Dperiod, // %D本数 int slowing, // スロー%D本数 ENUM_MA_METHOD method, // 平均化の種類 int price_field, // 確率論的計算方法 int mode, // モードMODE_MAIN=0, MODE_SIGNAL=1 int shift // シフト カレント=0, 1つ前=1.. );
ほかの関数と同じで、symbolはNULLで現通貨ペア、timeframeは0で今の時間軸になります。
ストキャスティクスの場合、標準のパラメーター(%K期間)が定まってなくて、人によって、
5や9、14、20
が使われています。
ほかの指標でよく用いられる、28、その半分 14、26を推奨している人もいます。
Dperiodとslowingは、3が用いられることが多いかなと思います。
定数は次のようになっています。
ENUM_TIMEFRAMES PERIOD_CURRENT //現在の時間軸 PERIOD_M1 //1分 PERIOD_M2 //2分 PERIOD_M3 //3分 PERIOD_M4 //4分 PERIOD_M5 //5分 PERIOD_M15 //15分 PERIOD_M30 //30分 PERIOD_H1 //1時間 PERIOD_H4 //4時間 PERIOD_H8 //8時間 PERIOD_D1 //1日 PERIOD_W1 //1週間 PERIOD_MN1 //1ヶ月
ENUM_MA_METHOD MODE_SMA // 単純平均 MODE_EMA // 指数移動平均 MODE_SMMA // 平滑平均 MODE_LWMA // 線形加重移動平均
ここはほとんどの場合、MODE_SMAか、MODE_EMAですね。
price_field 0 //計算は安値/高値に基づく 1 //計算はClose(ローソク足の終値)に基づく
これは最高値/最安値の0のほうが一般的でしょう。
iStochastic()の使い方
ストキャスティクス(iStochastic)は、期間内の価格が相対的に高いか低いかがわかるオシレーターです。
%Kは、今が一番の高値なら100%、最安値なら0%になります。
%Kよりもゆっくりな%D、それをさらに平滑にしたスロー%Dを用いるほうが騙しが少なくできます。
・ %Dとスロー%Dのクロスを見てサインにする方法
・ 単純に何パーセントか見て仕掛けのサインにする方法
の2つが一般的です。
1本線で使う場合は、
20%を下から上に抜けたら買いサイン、
80%を上から下に抜けたら売りサイン
といった具合に使います。
スローストキャスと似た動きをみせるオシレーターにRCIがあります。
こちらも日本人に人気があるオシレーターです。
RCIはMT4に標準で付いてないので、どこかで入手する必要があります。
iStochasticが使える海外FXはどこ?
最後に、MT4が使える国内FXは自分で探せても、海外FXはよくわからないというFX自動売買 初心者向けに、代表的な海外FXを2社オススメしておきますね。
日本人FXトレーダーのうち、5人に1人が利用していると言われるXMトレーディングと、世界的に口コミ評価が良いAxioryの2社です。
もちろんどちらも日本語表示、日本人サポート係です。
国内FXと海外FXは、それぞれにメリットとデメリットがあるので、上手に使い分ければいいかなと思います。