FXで用いられるオシレーターの一つ、RSI(相対力指数)をMQL4でどう扱えばいいのかを解説します。
RSIの関数
MT4 EAのRSI(相対力指数, Relative Strength Index)が使える関数は、
double iRSI()
です。
標準で用意されている関数なので、だれでも利用可能です。
FXトレーダーは、RSIを好んで使う人がけっこう多くいます。
それはRSIが、相対的に買われすぎか、売られすぎかがわかる指標だからです。
その数値を見てトレンドの強さや加熱度を判断したり、逆張りのサインに利用しようとします。
double iRSI( string symbol, // 通貨ペア int timeframe, // 時間軸 int period, // 判定する期間 int applied_price, // 価格基準 int shift // シフト );
ほかの関数と同じで、symbolはNULLで現通貨ペア、timeframeは0で今のチャートの時間軸になります。
periodには、14を用いるのが定番です。
ほかに、5や7, 9, 10, 20を使う人もいます。
短い期間にすれば、より短期の過熱度がわかります。
RSI関数で使える定数は次のようになっています。
ENUM_TIMEFRAMES PERIOD_CURRENT //現在の時間軸 PERIOD_M1 //1分 PERIOD_M2 //2分 PERIOD_M3 //3分 PERIOD_M4 //4分 PERIOD_M5 //5分 PERIOD_M15 //15分 PERIOD_M30 //30分 PERIOD_H1 //1時間 PERIOD_H4 //4時間 PERIOD_H8 //8時間 PERIOD_D1 //1日 PERIOD_W1 //1週間 PERIOD_MN1 //1ヶ月
ENUM_APPLIED_PRICE PRICE_CLOSE //0 PRICE_OPEN //1 PRICE_HIGH //2 PRICE_LOW //3 PRICE_MEDIAN //4 PRICE_TYPICAL //5 PRICE_WEIGHTED //6
ここはほとんどの場合で、PRICE_CLOSEが使われます。
シフトは、現行を0として、1, 2, 3と変えることでロウソク足を過去にさかのぼって、値を求められます。
iRSI()の使い方
RSI(相対力指数)は先に書いたように、相場の過熱度を知ることが出来るオシレーターです。
0から100の値を取り、一般的に値が70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされます。
そろそろ調整波に転換すると判断して逆張りのサインとして使うのが一般的です。
ただし本当に強いトレンドが出ているときは、ずっと70以上、30以下付近をうろうろし続けるので、RSI単独で判断するのはリスクがあります。
RSI単独で用いるのでなく、複数あるフィルターのうちの一つとして使うケースがほとんどです。
併用すると補完しあえるインジケーターとして、ストキャスティクス(Stochastics)やマネーフローインデックス(Money Flow Index(MFI))があります。
どちらもRSIと同じ0から100の値を取り、併用することで精度が増します。
RSIを複数本併用する効果
RSIは1本で用いる場合に期間14が代表的ですが、RSIを複数本で運用する手法があります。
期間14のほかに、期間26と期間52のRSI3本を同時に表示させます。
RSIを3本同時に表示させることで、
- 長期RSIが50以上で上昇局面、50未満で下降局面
- 短期RSIの凹凸が出ている方向がトレンド方向
- 短期RSIが長期RSIに近寄るときに押し目買いや戻り売り
といったことが分かります。
iRSIが使える海外FXはどこ?
最後に、MT4が使える国内FXは自分で探せても、海外FXはよくわからないというFX自動売買 初心者向けに、代表的な海外FXを2社オススメしておきますね。
日本人FXトレーダーのうち、5人に1人が利用していると言われるXMトレーディングと、世界的に口コミ評価が良いAxioryの2社です。
もちろんどちらも日本語表示、日本人サポート係です。
国内FXと海外FXは、それぞれにメリットとデメリットがあるので、上手に使い分ければいいかなと思います。