iPhoneを作っているのが台湾のメーカーだというと変に感じる人もいるかもしれません。
iPhoneはAppleの製品なんだからアメリカのメーカーが作ってるっていうのは半分正解で半分間違いなんです。
アップルは自社の工場を持っていない
たしかにアップル社はアメリカの会社なのですが、自社で工場を持っていないファブレスメーカーという形態なんです。
アップルは製品のコンセプトやデザイン、設計を行ないますが、その先にある実際の製品の製造は製造を受託してくれる受託生産の会社に依頼して作ってもらっているんです。
iPhoneは台湾の受託生産の会社が作っている
Appleの主力製品であるスマートフォンのiPhoneは台湾の受託生産の会社が実際の製造を担っています。
一番多くアップルから受託されているのが、Foxconn Technology Group(フォックスコン, 鴻海科技集団)という台湾の会社です。
鴻海科技集団は実は日本に馴染みのの会社で、経営不振だった日本のシャープを買収した会社です。
そのシャープの業績は回復基調にあります。
iPhoneはこだわりの詰まった製品でありアップルの要求を満たすだけの技術力と生産能力が求められます。
それを満足させているのがフォックスコンということです。
フォックスコンが実際にスマートフォンを製造している工場自体は台湾でなく中国にあります。
これまではiPhoneのほとんどすべてが中国で作られていましたが、最近の米中貿易摩擦や新型コロナウィルス問題を背景に中国に置いている工場を東南アジアのほかの国に移してリスク分散しようという動きが受託生産会社の間で活発になってきています。
Apple assembly partner Pegatron is reportedly looking for a site to set up a new factory in #Vietnam, one that could help diversify future #iPhone production away from China. https://t.co/mdUpjUzgZB pic.twitter.com/HuozeQnu5f
— AppleInsider (@appleinsider) January 21, 2020
iPhoneの箱や説明書を見たときに中国以外の国名を見ることが増えてくるかもしれません。
iPhoneの廉価版や型落ち製品は今後ベトナムやインドネシアなどで作られることが増えていくようです。
ペガトロンやウィストロンが新型iPhoneを製造か
台湾にある受託生産の会社はフォックスコンのほかに、ペガトロンやウィストロンなどがあります。
ペガトロンは格安スマホも出しているASUSの関連会社です。
もう一方のウィストロンはノートパソコンなどのAcerの関連会社です。
どちらもパソコンやタブレット、その他製品で実績のある会社です。
ペガトロンやウィストロンもアップルのiPhoneを製造しています。
2社は新型iPhoneや型落ち製品、廉価版などの製造を担っていて、2020年に発表されるのではないかと噂になっているiPhone廉価版のiPhone SE2(iPhone 9, 仮称)をペガトロンやウィストロンが担うのではないかと言われています。
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