LINEとみずほフィナンシャルグループが2019年5月、共同でネット銀行「LINE Bank」を作ることを発表しました。
LINE Bankは2020年に銀行として活動を始めることを目指しています。
LINEとみずほ銀行が共同で「LINE Bank」
LINEとみずほ銀行は共同でネット銀行「LINE Bank」を作ります。
LINEはメッセンジャーアプリ「LINE」を中心にしてスタンプやゲームなどでLINEを利用している人がお金を払ってくれる仕組みがありました。
ここにコード決済の「LINE Pay」が加わり、人と店、人と人の間でキャッシュレスでモバイル決済やモバイル送金されるようになりました。
お金の決済や送金があるということは、どこかで必ず入金「チャージ」や出金の必要性が出てきます。
LINE Pay入出金の銀行口座やATMは提携で行なっていましたが、LINE Bankが設立できれば入出金できるネット銀行口座とATMが自前で揃うことになります。利便性向上や経費削減が期待できます。
またネット銀行があればLINEが自前のデビットカードを発行できるようになります。
LINEは日本国内で子供から高齢者まで約8000万人も利用している巨大サービスです。
その接点を最大限に活かして、金融仲介やローンなどのより手数料が稼げるサービスの事業を拡大していくことになるでしょう。積み立てる、引き落とすことが容易に出来るようになります。
また、お金の流れが把握できることと個人情報は大きな財産になります。そのビックデータを活かした事業も当然ながら考えられているはずです。
一方、みずほ銀行が主導するスマホ決済サービス「J–Coin Pay」(ジェイ コイン ペイ、50行口座接続)も始まったばかりです。
J–Coin Payとどう住み分けるのか、提携することになるのでしょうか。
J–Coin Payに登録できる銀行口座にLINE Bankが加わることは当然考えられることです。
そうなれば、LINE Pay → LINE Bank → J-Coin Pay → J–Coin Pay接続銀行口座 といった資金移動が可能になります。
最終的に、LINE PayとJ–Coin Pay間の直接送金が実現すれば、利用者や加盟店の利便性が大きく向上します。