ファーウェイやサムスンの高額な折り畳み式スマホの発売意図を探ってみた

ファーウェイやサムスンから折り畳み式スマートフォンが新発売 スマートフォン Personal Device

国際展示会でサムスンやファーウェイが折り畳み式のスマートフォンを発表しました。

なんと価格は20万円以上もします。

高額な折り畳み式スマホを発売する目的や意図がどこにあるのか調べて記事にしました。

ファーウェイやサムスンの高額な折り畳み式スマホの発売意図を探ってみた

韓国サムスン電子と中国ファーウェイが2019年2月、相次いで折り畳みできるスマートフォンを発表しました。

折り畳み式スマホは、畳んだ状態でも広げた状態でも使える形状になっています。広げた状態では正方形に近い大きな液晶画面の状態になりタブレットのような使用感でスマートフォンを使えます。

これまでも折り畳み式はありましたが、今回の新製品がこれまでと大きく異なるのは1つの大きな「液晶画面を折り畳める」スマホという点です。2画面を隙間なく並べたり、液晶画面 + キーボードではないんです。

OPPOもファーウェイと似た折り畳み式スマートフォンを一部メディアに公開しています。

Xiaomiは3つ折りできるスマートフォンの動画を公開しています。


 

サムスン版とファーウェイ版の違いは、大きな液晶画面が外側についているのか内側についているのがポイントです。サムスン版は外側に4.6インチのサブ液晶、内側に約7インチの大きな液晶画面がある恰好です。

スマートフォンとタブレットを二台持ちで運用している人にとって、折り畳み式スマホ1台で用が済むならすぐにでも置換したいところです。

でも、問題があります。

折り畳み式スマホは、あまりに高額な価格なのです。

サムスンの「Galaxy Fold」は1980ドル(約22万円)、ファーウェイの「HUAWEI Mate X」は2299ユーロ(約29万円)もするんです。

サムスン ギャラクシー フォールド 新発売

iPhone XSやiPhone XRが新発売されるとき、価格が発表されると10万円をこえる高額な価格設定に多くの人が困惑しました。

米中貿易摩擦もあり、アップルの予想より販売不振につき、iPhone XRは一部の国で値下げされます。

 

Galaxy FoldとHUAWEI Mate Xは、iPhoneの価格が安く感じるような価格設定です。

高性能なノートパソコンの価格を10万~14万円くらいで買うことができます。

パソコンよりも高額な価格設定の折り畳み式スマートフォンをどういう売り込みかたで売っていくのか興味があります。

高額な折り畳み式スマートフォンはだれに向けた製品なのか

Galaxy FoldとHUAWEI Mate Xは、20万円をこえる高額な価格設定です。

折り畳みできる大きな液晶画面はほぼ正方形をしていて、これまでのスマートフォンやタブレットの4:3やHDや4Kの画面とは大きく異なる形状です。

この高額な折り畳み式スマートフォンは、だれにどのように売り込んでいく商品なのでしょうか?

 
折り畳み式スマートフォンはAndroid 9を搭載していて、2つあるいは3つのアプリを同時に表示できます。

液晶画面がほぼ正方形なので、映画やHDの動画視聴では無駄な領域が多くなり、その用途には微妙です。

動画とCCやスクリプトの分割表示、動画とチャット画面のような使い方には利点がありそうです。

ゲームや実用のアプリが、この正方形に近い液晶画面を活かせるように対応してくるにはまだ時間がかかるでしょう。

スマートフォンの画面では読み辛かった雑誌などの電子書籍には向いています。7インチ、8インチの画面サイズがあるのでAmazonの電子書籍専用端末Kindleと同様に使えます。

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