「スマホ脳」「スマホが学力を破壊する」など、スマホ脳の影響を警告する書籍が増えています。
成長した大人と違って、これから成長する幼少期や成長期の子どもの脳や目に良くない影響があるなら、しっかり理解したうえで、子供にスマートフォンやタブレットを渡すべきです。
「224人の子供たちの脳」を3年追って見えたスマホの脅威
脳トレで有名な川島隆太医学博士は、子供の3年間の脳の成長をインターネットの利用度合ごとに分けて追跡調査しました。
その結果、インターネット利用頻度が高い層の子供に脳の発育の遅れ、成長の停止がみられたというのです。
この調査は、子供の考える力や工夫する力を伸ばす遊びや学習において、インターネット利用やスマホが、考えたり工夫したりする行為を阻害していると示唆しています。
齋藤孝先生も声に出して読む音読の効果が自信と達成感につながるとオススメしています。
「スマホ脳」アンデシュ・ハンセンがスウェーデン教育界を動かした
もう1つ、大きな反響ですでに20万部を突破した本が、新潮新書の「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン)です。
スウェーデンで刊行された「スマホ脳」は、脳科学の最新研究からスマートフォンが脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした書籍です。
- 現代人は10分に1回スマホを手に取っていて、触る回数は1日平均2600回に及ぶ
- 1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める。そして現代人のスクリーンタイムは1日平均4時間に達している
- 先進諸国で睡眠障害で医者を訪れる人は9人に1人に及んでおり、スマホの影響は否定できない
- 大企業は脳科学者を雇用してアプリ開発を行っている。スマホの依存性は、最先端の脳科学研究に基づき、アプリが脳に快楽物質を放出する報酬系の仕組みを利用して開発されているからなのだ
- 10代の若者の2割はスマホに1日7時間を費やしていて、このまま若者がSNSを使い続ければ、80年の人生では5年ぶんはスマホに使うことになるだろう
- 学習現場では、スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力が低下するという実験結果が報告
こんな内容がたくさん書かれています。
同書は、スウェーデンで42週にわたってランクインするベストセラーで、世界の13か国に版権が売れました。
教育大国として知られるスウェーデンの学校関係者の間で反響を呼び、学校から著者への講演依頼が急増しました。
アンダース・ハンセンの提案する改善メソッドを現場に取り入れる学校も日に日に増加して、社会現象を巻き起こしています。
「とことんエビデンスで裏付けられていて信頼できる!」「こんなデータ、見たことない!」など反響の声が続々の話題の書籍
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